飛行機に乗っている最中、CAさんや機長さんが乗客に挨拶をするときに、「レディースアンドジェントルマン」と言いますが、エアカナダでは今後言わなくなります。その代わりに「Everybody」のような言葉で挨拶するようになります。
ジェンダーニュートラル

性別に関する言及をなくすことで、機内での挨拶を現代化させることを目的にしていると、エアカナダのスポークスマンは言っています。
カナダに住む人々の多くは、LGBTQの方達に対して差別を持たないどころか、LGBTQは普通のことでストレートの人たちと何も変わらないと受け入れています。今回のエアカナダの方針変更は、そんな世論の流れを組んでいます。
エアカナダでは、LGBTQの人たちが不安を感じることのない、働きやすい環境づくりにもこだわっていて、2019年版カナダの多様性を取り入れている企業のトップ100に選ばれています。
Air Canada – Recognized As One Of Canada’s Top 100 Employers (2019)
政府もジェンダーニュートラルを牽引
ジェンダーニュートラルは企業ごとに進めているだけでなく、国も先陣を切って推し進めています。
ゲイパレードに、カナダの首相ジャスティントルドーも参加して、カナダはLGBTフレンドリーな国だということを示しています。

2019年の初めには、免許証などにかかれる性別を、男と女以外にも「どちらでもない」を示す「X」を選べるように法を改正しています。
「マイノリティを差別しない」からもう一歩進んだ、「マイノリティを思わせない」取り組みを積極的に行っているカナダは、本質的に生きやすい国づくりを目指しています。